
の続きです。
1週間リハビリを続けてきましたが、あまりよくなっている気がしません。そう感じるのはリハビリをやっていても、全然足首を曲げることができないからだったと思います。
マッサージをしているときも、なぜか左足は自分の足じゃない感覚があり、力も入りにくい。ホントに元に戻るのかなぁと疑問に思ってしまいます。勇気づけられたのはアキレス腱断裂の体験記を書いているブログでしたね。いつかは治ると信じてやるしかない。
この時期にふと気づいたのですが、自分の上腕三頭筋から三角筋にかけてめちゃくちゃ太くなっています。グッと拳に試しに力を入れてみると以前の1.5倍まで膨らんでいるではないか!松葉杖サマサマです。
さらに右足もケンケンしていたからか太くなっている。左足は激細。これを機に上半身ムキムキになってやろうかとひそかに思っていました。(その後見事に運動せずガリガリのフレイルに逆戻りし、今の筋トレに至ります)
ここでタクシーを使いすぎてどうなっちゃってるか計算してみた。
週1回の病院への受診をタクシー往復で12000円
大学への通学往復5000円×5日×1か月(4)100000円
リハビリクリニックへの往復5000×4日(1か月)20000円
医療費大体10000円おおよそ一か月14万2千円・・・(◞‸◟)
初任給くらいある(~_~;)保険会社への問い合わせと確定申告は必須です。大学の保険に入っていて本当によかったです。
そして年間10万以上の医療費を支払うと確定申告で還付金がもらえます。私はよく何かにつけ病院に行くことになってしまうのですが、このころからどんなに些細なことで受診したとしても、領収書を控えておくようにしています。
この記事を見た方も、いつこんな怪我をするかわからないので、医療費の領収書を控えておくことをお勧めします。たまに〇月~〇月の医療費という感じでまとめて送られてくることもありますが、自分の手元にある領収書と見比べてみると、すべて書いてあるわけではなさそうです。何のために使うんだろう・・概算かな。
2、3週目
受診したころ、「そろそろブーツ準備しとくわ。また来て。」と言われました。もうそろそろ松葉杖とおさらば!?と期待に胸が膨らみます。
今は立位が取れないため、ハイヒールみたいにかかとを延ばさなくても立てるような中敷きのようなものをつくるということらしいです。言葉だけ聞くと全然想像できない。ハイヒールしか頭に入ってませんでした。
4週目
先生からふくらはぎに少し力入れる運動の許可をもらい、椅子に座って貧乏ゆすりをする練習が始まった。地に足を付けた時の感想は、自分の足ではないような感覚。脱力感がある。うまく地に足をつけていない感覚。うまく表現できません。
力をいれるとこそばいのか「あはんっ」ってなります。正座してしびれたところにツンツンされてあはんってなる感覚です笑(しびれはありませんがなぜこうなるのですかね)。ただ足を地に着けっぱなしにしているとすぐに足の裏がしびれてきますので、まだ長時間足を地に着くのは難しそうです。
このころから拷問(リハビリ)は週1日に減りました。いつもイヤイヤながら受けていましたが、その甲斐あってようやくかかとを地面につけることが出来るようになりました(0度背屈)。進歩を実感できてうれしい。
5週目
ついに装具が完成し自分の足だけで立つことが出来ました!感激。装具を付けて、かつ松葉杖を使いながらって感じではありますが、断然楽!!
なんかスノーボードのブーツみたいです。脚・・・ありがたい・・・脚が好きになりました(#^.^#)
ただ松葉杖をまだ持っているので帰りの電車はやはり気まずい。自分がやたら目立っているように感じます。
地下鉄ではお兄さんが親切に座席を譲ってくれたのですが、私が座ろうとしたスキに前にいたおばさんが座ろうとしました。お兄さんが交渉してくれて結局私が座らせていただいたのですが、気分はよくなかったです。なんでそんなに自分の事ばかりで周りが見えないんだろうと不思議に思います。
家から駅までも松葉杖だけだと45分かかる片道を20分程度で歩けるようになりました。病院で装具を付けましたが、家まで電車と歩きだけで余裕で帰れました。体力も全然消耗されない!
歩けるとはいっても全然3週間以上足の筋肉を使っていなかったため、骨で歩くって感覚でしたね。
6週目
ついに先生から2足歩行の許可を得ました。足関節の可動域も改善していたので、ヒールを低くするとの事。バリッと装具のかかとを1枚はがす。そうなっていたのか。かかとだけ分厚い中敷をしているといった感じです。
帰りは2足歩行で帰りました。脚を引き上げる筋肉を今まで使っていなかったので、大腿四頭筋がものすごく痛くなります。最初は加減しながら歩くのがよさそうです。
そしてこの週なんと友人の結婚式がある。笑
松葉杖で結婚式に行った人はそう相違ないんではないかと思います。注目されました笑
7週目
装具を外してもよいとのこと!もうすぐ治療も終わりが見えてきました。自分の歩く姿を見てもらうとわかるのですが、歩くとき足関節は案外背屈しています。(つまりアキレス腱が伸びる形)
私はまだアキレス腱が伸びないので、片足を引きずる形で歩行しなければなりません。歩行速度が遅くなるので、外出するときは装具をつけていました。
そして我慢できず装具を付けたまま卓球をしました。脳汁ブシャーなほど楽しかったです。ピン球の音で白米が食えると本気で思いました。
8週目
リハビリに通いつつ、背屈可動域をさらに大きくしていくことが目標です。徐々に負荷をかけるようにしていき、カーフレイズ(背伸びして下腿三頭筋を鍛える)も出来るようになりました。
3か月目では、ほとんどアキレス腱を切る前と変わらない生活になっていました。
そしてアキレス腱断裂から半年後。私は卓球の大会に出ていました。無理をしない程度に力を抑えながら、それでもベスト8に入ることができました。
大会に出ている選手たちは私がアキレス腱を切ったときのメンバーとほぼ同じです。「アキレス腱切った方ですよね!?」。有名人になりました笑 アキレス腱、大好き。
現在。これを書いているのはアキレス腱が断裂してから5年程経っています。
まだ傷は残っており、カーフレイズをするたびに中の筋?がコリッコリッとする感覚がありますし、見た目も瘢痕のせいか、左右で太さがだいぶ違います。
強度があがったわけではなく、一度断裂すると再断裂はしやすいそうです。運動をしなければどんどん固くなっていきます。
最近トレーニングをし始めましたが、ほかの筋肉や腱と同様に、アキレス腱を使うようにすると柔らかくなっている感覚があります。
もうこのようなことがないよう運動をするときは自分の体と相談しながら無理をしないようにしっかり体つくりをしていきたいですね。
私はアキレス腱を切ってから体験記にとても助けられました。なので、同じようにもし切ってしまった方にとってこの体験記が少しでも参考になればいいなと思います。
読んでいただきありがとうございました。