
のつづきです。
術後の不思議な体験
オナラは腹から出る
17時頃。看護師さんに起こされて検温と夕食。下半身は動かないのでベッドを起こしてもらい、食べる。。。。食べれない(◞‸◟)
なんかだるくて食が進まないんですよね。
手術前の点滴を入れている時はすぐに尿意をもよおして、1時間に1回ほどのペースでトイレに行っていました。手術開始から4時間ちょっと経過。そろそろトイレなんじゃないかなぁと思いました。膀胱も張ってきている感覚がありましたし。
尿器を持って、ベッド上で側臥位になり、排尿します、、、が、
「あれ・・・??ナニが・・・・ない・・・・!?」
いつもあるはずの場所にナニがないのです。一瞬ガチで焦りました。自分のナニがどこにあるんだろう?と探すような経験は今後あってほしくないですね。
もぞもぞと探していると、自分のおへそ辺りを触ったときにペロンという感覚が。
「え、なにこのイボ!?」と首を曲げて見てみると、そこにはナニがありました!
ちょっとなに言ってるの?って感じだとは思いますが、おへその位置にナニが付いているという感覚があるのです。本当です。触って確認したのですが、確かに私のモノでした。
驚いたのが、かつてなくふにゃふにゃでした。ミニチュアビーズクッションみたいでした。
ナニを探すなどして体を動かしていたら、オナラが出そうになりました。
「ブウウウゥゥ・・・・・え!?」
お腹からオナラが出たのです! というか、そこから出たという感覚です。汚い話なのですが、オナラが出そうな感覚は肛門の周辺にあるのですが、いざオナラが出たら、腹から出てるような感覚襲われるのです。とても不思議な体験でした。
オシッコが出ない
いつもきばれば出る尿。ただこの時は気張れど気張れど全然でない・・というか、気張ることができないのです。全然動かない。
膀胱に尿がたまっている感覚があるのに出ない感じです。
話は飛びますが、私は一度寝ると朝方に尿意が強くても全然起きなくなってしまいます。朝は膀胱がパンパンで少し痛いくらいな状態になってやっと目が覚めます。その時痛みと気持ち悪い感覚があるんですよね。
その感覚がずっと続く感じでした。当然麻酔によって神経が働かず、排尿する筋群が動かないため排尿ができないのですが、とにかく気持ち悪い。早く出したいという気持ちでした。
看護師として尿閉の方をたくさん見てきたんですが、自分で体験すると、普通にオシッコができないことがこんなにもつらいことか・・・とよりつらさを実感することができました。本当に勉強になります。
良い学びの後ですが、一つ気になることがありました。大人向けの動画で反応があるのか実験してみたくなりました。さすが研究者。実験せずにはいられない。すると若干の変化がありました!
・・・これくらいにしておきます。
さすがに膀胱がパンパンで限界だと思いました。導尿なんて絶対にしたくないと思っていましたが、この時ばかりはどんな手を使っても尿を外に出したいという気持ちでした。
ナースコールを押して看護師さんを呼びます。さすがに看護師であることを明かし、「自分でやりますので。」と言いました。導尿セットをもらおうと思い、看護師さんに伝えると、「もうちょっとしたらでてくるからね」と断られてしまいました。
「分かりました(おいおいもう腹いてぇんだよ!気分もわりいんだよ!)」内心はこんな感じでした。腹部に触れても明らかに膀胱は張っています。ずっと尿のことが気になって5時間が経過。。。
半ばあきらめつつ尿器をセットして気張ろうとしてみると、
「でたあああああああ(´;ω;`)」感動した。
全力で力を込めて尿を出しました。尿器にたまった尿の量は500ml。なかなかの量です。ふつうはおおよそ200mlですね。かつて1回に1リットル越えの導尿をしたことがありますが、500mlでこんなに痛くて苦しかったのに、どんだけの痛みだったんだろうと思い返していました。
地獄の夜
痛みの到来
おしっこが出たということは麻酔が切れてきたということです。
「・・・・あぁ~痛えなぁ・・・・(◞‸◟)」という感じだったのですが、徐々にチクチクからズキズキ、グワングワンと痛みが大きくなっていきます。。。
「ああああああ痛い!!めちゃくちゃ痛い!!」たまらずナースコールをします。もらったのはロキソニン。
「ありがとうございます(こんなん効くかあああああ!)」せっかく点滴が入っているのに、もっと強力なやついれてくれよぉ。と思っていました。
夜中の1時を過ぎても痛みはまったくとれず眠れません。何とか寝ようとする。でも眠れません。
こういう無理やり寝ようとしているときによく起こるのですが、私は何かほかのことを考えながら寝ようとすると「ビクゥッ!!」って反応するやつになります。うたた寝の時に机をガタン!としてしまうアレです。
これが起こってしまいました。ビクウッ!!とした瞬間、全身にギュッと力が入って・・・・・
「ぎゃぁぁぁあああああああああああああ(小声)」今までで一番痛い(´;ω;`)
4人部屋で寝ている人もいるので、大きな声は出せません。この痛みを経験してからは、寝ようとするとこの「ビクッと現象」が起きてしまうのが怖くて、またなってしまったら・・・と全然眠れませんでした。かなりつらかったです。
坐薬の襲来
夜中の3時頃。ロキソニンは全然効かず、朝までもう我慢できない!と、たまらずナースコールをしました。看護師さんに聞いてみるとボルタレン坐はどうですかとのこと。
「ありがとうございます。(くれえええなんでもいいからくれえええ!!)」
女性に坐薬を入れられるのは恥ずかしいとか、もうどうでもいいくらい痛かったので颯爽とケツを出しました。
「入れますよ~」
「うう・・・うう・・・(いててててててて!!!そこは穴じゃねぇ!!いてえええええ)」
・・・ズボズボと全然穴じゃないとこに入れてくる!!
ボルタレン坐薬は肛門に入りやすいように先が若干とがったようなロケットの形になっています。先が尖っているところを肛門で無いところにグイグイ押し付けてくるのでめちゃくちゃ痛い。
暗くて全然見えてないのか、痛すぎてよくわからなかったのですが全然入らない。
「じっじっ自分でっっひっ入れます!!!」
何とか言葉を絞り出し、自分で入れました。暗くても肛門の位置くらいだいたい分かるし、サッと指で穴を確認してから入れてほしい!と心の中で指導しました。さすが坐薬。吸収は早くてス~ッと痛みが取れました。一日中眠れなかったのと痛みに耐えることのしんどさで疲れていたのかすぐに眠りこけました。
つづく